続moss

「コケ」という言葉は一般にはいろいろな植物群のものを含めて、小さくて、あまり目立たないものを総称している。(井上浩『フィールド図鑑 コケ』東海大学出版会、1986)

大物には嫌われないほうがいいという処世術が学生に対して話されるのを、その横で自分への言葉のように聞いた。しかし僕自身は、小物にはたまに嫌われるけど、大物には嫌われないと思っている。その人が大物であるなら僕も自然と敬意をもって接するだろうし、僕が大物に嫌われないというか、僕を嫌うような人は大物ではないというか、大物はわざわざ僕みたいなのを嫌いになったりしないというような気がする。ただ、僕が考える大物と世間でいわれる大物とがずれている可能性はある。