続moss

「コケ」という言葉は一般にはいろいろな植物群のものを含めて、小さくて、あまり目立たないものを総称している。(井上浩『フィールド図鑑 コケ』東海大学出版会、1986)

山下敦弘学校の怪談 めちゃ怖「呪われた心霊フィルム」驚愕のドキュメント』(2009)をDVDで観た。座談とか色んなコンテンツがあるなかで、メインは監督お得意の疑似ドキュメンタリー。恐い映画は基本的に観ないのだけど、山下敦弘なら恐くないだろうと思って観たら案の定恐くない。しかし恐くないのはいいにしても、緊張感もあまりないように思えた。いわゆる心霊系ドキュメンタリーの定型との距離を測りながら、それと重ねたりずらしたりしているのだけど、それがどうも場当たり的で、大きく広がっていく感じがない。